はじめまして、さようなら、ありす。冷凍庫がいる限り、アリスの仲間は増えるのかもしれないし増えないかもしれない。わたしは、此処。あなたは、だあれ?そして、、、
【Orangestar / IA】Alice in Freezer【Sub Español】
物語01
『アンデルセンは、生涯に数々の恋をし、ことごとく失恋する。
恋をすると長々と自伝のような手紙を書き送る。それも頻繁に。
アンデルセンに手紙を送られた女性の家族はビビり、あわてて女性に婚約者を見つけて結婚させる。』
僕はアンデルセンの文庫本の後書きを端折りながら、姉ミクに話す。
ふんわりしたデザインの白いサマードレスに皺がつくことも気にしない姉ミクは、最近お気に入りのリラックマのぬいぐるみ(しかも超特大)をベッドに寝かせて、その寝かせたリラックマに被さるようにデレッとうつ伏せにもたれかかっている。
「へぇ、アンデルセンって変わった人だったのね。人との距離の取り方が可笑しい人だったのね!」
そう、アンデルセンは
『突飛なふるまいで周囲を驚かす事も多かったようです。その瞳は現実を見るというより、詩的世界を夢見ているようで、女性にしてみれば、等身大の、生身の自分を愛してくれるとは思えなかったのかもしれません…』
「そっかー!まるで、るいこさんみたいね!!って言うのは冗談よ!あの人は人間が苦手だから、アンデルセンみたいに沢山の恋なんてしていないしね」
『人魚姫を発表した年(1836年)には、有名な物理学者、科学者の娘・ソフィー・エルステッドに失恋しました……』
特大リラックマをベッドに座らせるように立て直し、自らも同じようにベッドに座り直しながら
「ふぅん……。じゃ、アンデルセンが失恋しまくらなかったら『人魚姫』は誕生しなかったかもしれないってことよね?人魚姫の悲しみも、王子を慕う気持ちも、アンデルセン自身の強い気持ちを物語に感情移入することができなかったのなら……なら、素敵じゃない!アンデルセンって男性も、彼の創った物語も!すごいのね、失恋王なのね!!」
床の上であお向けに寝転びながら文庫本を読む僕に目を落としながら
「ねぇ、なのくん。床って痛くない?るいこさんったら、ダニを嫌ってカーペットを捨てた割には、こんな大きなぬいぐるみを買ったりして、笑っちゃうわよね!」
ぼくも全くその通りだと思うのだけど……。
床は痛いしできれば空いてるベッドスペースに腰をかけられたらいいなあ…と思っていたり……。
あとね、最近なんとなく感じるんだ。
実は、るいこさんがぬいぐるみをあまり良く思っていないらしいんじゃないかってことや、クローゼットの中に増えすぎた姉ミクが大好きなフリフリのデザインの服を処分したがっているんじゃないかって……。
「あらあら、なのくん!聞こえていてよ。私達一心同体というか右と左というか……陰と陽というか例えたら、誰も殺さない殺人者[両義式(空の境界というライトノベルの主人公の名前、両義(陰陽)式)]みたいなっていうかぁ~……でもね、るいこさんだって可愛らしい服や小物が嫌いじゃないはずよ、たぶんだけど!もー少しミリタリーな服が好きらしいことは知っているわ!でも…最近は……」
勢いよく話始めた姉ミクだけど、いつもより少し歯切れが悪い。
そして僕はベッドに座れない……。
『そうだよ、姉ミクだって気がついてると思うけど、僕達と脳内同居していることも終わりにしたいみたいだし…』
「それもこれも、みぃ~んな、あの人のせいってわけよね?癖っ毛で、跳ねっ返りで、るいこさんの美容を著しく損なわせただけの王子様。ダメ、嫌、るいこさんにはヒアルロンサンを打ってもっと綺麗になって貰わなくちゃ!だってわたし、また31のアイスクリーム食べたいんだもの…好きな服を着て……好きな…」
『癖っ毛は、関係ないよ…。僕の言うことはあてにならないだろうけど、美容に関しては悪いことばかりじゃなかったと思うんだ。るいこさん、とても優しい表情をしていたと思うよ、短い間だったけど。それにさ、彼は……』
『彼は正直で、明るくて、我慢強くて、子供のように純粋な部分をたまにみせてくれたり……』
「『バカがつく位の優しさを持っている人』」
『だよ』
「そうね…確かにバカ、だわ。」
『彼がるいこさんに[〈空の境界〉]なんて作品を教えたりしなかったら』
「皮肉な話よねー、解離姓障害持ちの主人公がいるアニメの話をする人が現れるなんて、ね。しかもその人ときたら解離性障害はフィクションの世界にしかないと信じたがっていたし…それもわかるけど…なんか人間としてやばそうだし、イメージ的に」
『でもさ、遅かれ早かれ自分自身の〈意思〉で、彼女(るいこさん)は僕達と離れていったと思うんだ』
「そうね、だからわたし、此処にまだ居たいからあの人に意地の悪いこともしたかもしれない。けど一切の責任はるいこさん一人の物になるんだわ。」
『きっとね、それでもかまわないって思っているよ、るいこさんは』
「嫌だわ、人魚姫みたい……」
『同時に浦島太郎のような……』
僕達は静かに笑いあった。
僕達は、いつから存在していたのだろうか。
多分、かなり昔から存在はしていたけれどるいこさんが気づけなかったのかもしれないだけだったのかなとも僕は思うんだ。
知りえるだけでも『気の強い女の子いちまちゃん』や、『人前なら24h笑顔を絶やさず、家族の皆から愛されてきたS子ちゃん』っていう無駄な対外人格と背中合わせに暮らしてきたのだから。
対外人格S子ちゃんは、16才前後の頃の束の間の対外人格だったし、いちまちゃんは、7年前からいたけど、今はいない。
S子ちゃんの全方向に向かう対人サービス能力は、るいこさんの日常の生活記憶を3日3晩消せるほど脳に負荷をかけていたよね、ファミレスでバイトするだけの人格に、「普通に幸せな生活を送っている」なんてバックヤードを持った人をお手本にしたばかりに……。
その時に、『知らないことは演じきれない』って事も学んだと思うんだ。
それとも、擬態した対外人格に自らの居場所を取られるのを阻止したのかな?
「なのくん、話が長いわ!とにかく4年に1回くらいの頻度で鏡に映る自分自身に初めましてをしていたわね、るいこさんは。」
『そうだね、鏡を見たら昨日まで少女だったはずが女性になっていたりするんだもんね……るいこさんにとっては、それも珍しくないことだったし、解離という病名を知らないから医師にも相談することができなかったし、知ったとしても性格的に医師には言わなさそうな、さ。そんな話しだよね。』
「そうそう!なんだかアンデルセンから話がそれていっているけど!」
と、姉ミクに注意される日が来ようとは!
1年前の僕には想像もできなかった。
未来の知らない人のためにさえ働く男、アンデルセン。
「でも、るいこさんって存在しているのかしらね」
『ドードー巡りは、アリスの仕事らしいよ』
わたしは、ありす。
ありすは、ただのハンドルネーム。
いつか物語を書くかもしれないし
書けないかもしれない存在。
王子様なんていないことも知ってる。
そもそもありすは、誰も愛さないから
統合失調症と幼児退行を経験したら
くだらないパチンコの確率変動のごとく
奇跡がおきただけなんだよねパチンコに奇跡なんて無いけどね(「奇跡の価値は」って台ならあったなあ実機が部屋に 笑)
事実は、小説よりっていうけどそんな感じ
死にたがり知りたがりありす、統合失調に憧れ、自ら能を破壊する
10年以上頓服していた精神薬と食事の接種をやめる。結果的に統合失調症は、医原病なのかもと気がつく。嘘だと思うなら数年以上向精神薬の頓服している人は、それを中止してみればわかるよ。頓服以前から統合失調症なタイプの人のことは、どうなるのか知らないけども。
8年間言葉や記憶が混濁して、もう二度と言葉を使うこと、文章を書くことも、意思の疎通すらできないくらいに脳が炎症したけども
(なかでも、女としての8年のロスタイムは取り返しがつかん……。)このブログは、いろんなことのリハビリなんですよ。
それでも、そんななかでも、見つけられたことや出会いがあったから、
だから
sasakure.UK x DECO*27 - 39 feat. 初音ミク
なんて書いている、自身が気持ち悪くなってきた 笑
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※FGOというソシャゲにでてくるアンデルセンのことも交えて、あえて働く男アンデルセンと記載しました。
FGOについて(筆者は非課金だしログインも半年に一度だったことも。)はめんどいので説明はしません、ごめんなさい…